猫同士で使う声は2つだけ
恐怖や怒りを感じた時に出す「フーッ」や「シャーッ」という威嚇の声や
発情期に恋の相手を誘うときの「ニャオ〜ン」というダミ声は、飼っていない人でも聞いたことはあるはず。
一般的には、猫の鳴き声は16種類以上あるといわれていますが、猫同士の場合、それらのバリエーションは基本的に
「危険」を知らせる声、「安全・安心」を知らせる声の2種類に分けられます。
屋外でほかの猫に出会った時のうなり声は「近づくな!」という「危険」のサイン。
親猫が子猫を呼ぶときの鳴き声は「大丈夫だから出ておいで」という「安全・安心」のサインです。
この2つの声で、猫同士の会話は充分成り立つんです。
飼い猫は声を使い分けている!?
飼い猫が鳴くときは飼い主に何かを訴えていることが多く、要求の内容によって鳴き声を使い分けているようです。
甘えるように「ニャーニャー」と甲高い声で鳴くときは何かのおねだりです。お腹が減っていて食事を要求するときは、さらにはっきりとした声で「ニャーオ」と繰り返しなく猫が多いです。
満足している時にノドをゴロゴロ鳴らすのも、鳴き声の1つといえます。
また、長く人間に飼われているうちに、人間とのコミュニケーション方法を学習して、本来は使わないような鳴き方を覚える猫も居ます。
「おはよう〜」や「ごは〜ん」など、人間の言葉のように聞こえる鳴き声を出す猫は、過去にたまたまいつもと違う泣き方をした時に、飼い主さんがかわいがってくれたりご飯をくれたりしたため、その後も甘えたい時やおなかがすいた時と同じように鳴いてみせていると言われています。
どんな状況にその鳴き声を発して、何をしてあげたら満足したのか、「ドアを開けた」「水をやった」など、内容をメモして鳴き声の記録をつけてみるのも面白いかもしれません。