さまざまな場所から感染することも
回虫
【回虫の症状】
栄養が行き渡らなくなり、やせ細り下痢が続きます。子猫に発生すると発育障害を引き起こすこともあります。
成猫でも、大量に虫が発生した場合は腸の動きが止まったり、腸が詰まって腸閉塞を起こすこともあります。
頻繁に嘔吐し、それが続くと目がくぼんだり、皮ふをつまんでもすぐに元に戻らないなどの脱水症状を起こし、元気がなくなります。
さらに増えると貧血の症状が出て、舌や唇、歯ぐきなどが白っぽくなることがあります。
【回虫の原因】
猫に寄生する回虫は猫回虫、犬回虫、犬小回虫の3種類です。小腸で産み落とされた卵が便に混じり、それが口から入り感染します。
母猫に寄生虫がいた場合は、母乳に混じって感染することもあります。
回虫の中でも、犬小回虫は妊娠した母猫の胎盤を通って胎児の体内に侵入します。
【回虫の治療法】
症状が出たら、病院へ行って検便を行います。
回虫の卵は乾燥や低温にも強いので、猫の寝床の敷物は直射日光に当てるか、70度以上の熱湯で洗いましょう。
病院で処方される駆虫剤を与えると比較的簡単に駆除できます。
人間にも移るので、とくに子供への感染は注意しましょう。